北欧ラグジュアリーに暮らす
- hiroshi tsukamoto
- 2月14日
- 読了時間: 7分
更新日:4月8日
日本の家に似合うといわれる北欧家具。そんな北欧家具に囲まれた暮らしを提案しているTimberyardさんにお邪魔し、代表の並木さんにお話を伺いました。
※Timberyardは、「暮らしを移す」のサポーターであるコージーライフさんの家づくりブランドです。
インタビュー 塚本浩史(株式会社アドブレイン代表 「暮らしを移す」編集部)

北欧のゆたかな暮らしを日本でも
編:並木さんとは前職から20年来のおつきあいになりますが、ここTimberyardもかなり充実したサイトになりましたね。
並:そうですね。家具ショップも当初は北海道の「北の住まい」が主な取扱ブランドでしたが、いまはフィリッツハンセンやカールハンセン、PPモブラー、アルテック、ルイスポールセンといった北欧ブランドはもちろん、フロスやミーレといったそれ以外のヨーロッパブランドも取扱うようになりました。

編:今日はそんなTimberyardさんに、北欧家具の魅力や家具選びについてお伺いできたらと考えています。その前にここ「Timberyard」について簡単にご紹介いただけますか?

並:Timberyardは千葉市の稲毛にある上質な暮らしの複合サイトです。家具ショップ、ギャラリー(モデルハウス)、カフェレストラン、ミーレのキッチンスタジオで構成されています。ショップもギャラリーも、モノを売るというより暮らしを体感してもらうことをテーマにした施設になっていますが、Timberyardという名前が表しているように、ここは元々は材木置き場だったんです。なので、いまでも施設の裏に木材乾燥庫があったりします。
編:その課程で特に「北欧」にフォーカスされたのにはなにか理由があるのでしょうか?
並:木材を取り扱う関係で北欧には何度も行っていたんですが、日本人と考え方が近いというか、経営者の方と話していてもお互いわかりあえることが多かったのが大きかったですね。
カールハンセンやフィリッツハンセン、ルイスポールセンなどは彼の国では当たり前に使われていたんですが、日本では当時はまだほとんど知られていませんでしたから、それを広めていきたいと思ったんです。
編:実は自分も北欧の家具ブランドのプロデュースをしたことがあるんですが、そのときにつけたキャッチコピーが「北欧の良心でつくる家具」だったんです。派手さはないけど誠実である点は北欧と日本に相通じるものですし、なにより和の空間に北欧の家具は似合いますね。
並:イタリアのトレンドを生み出すセンスも魅力的なんですが、何十年経っても飽きの来ないデザインと永く使える品質は、北欧プロダクトの良さだと思います。
意外とオススメな房総への移住・二居
編:千葉に対して移住や二居のイメージがなかったんですが、並木さんのところでもけっこうな数の二居・移住物件をやられていますよね。

並:そうなんです。富津のあたりは東京湾を望む景色がとても美しいですし、勝浦はご存じの通り、「猛暑日」がない地域として知られていて避暑地でもあるんです。あと千葉は「ゴルフ場銀座」としても有名ですが、ブリック&ウッド(ゴルフ場)の別荘地でも何軒か建築させてもらっています。
編:最初、千葉市内と房総エリアでの二居があると聞いて意外だったんですが、高速道路も完備されてきて、移動も楽になりましたし、なにより少し走るだけで里山や海といったゆたかな自然を味わえるというのが房総も魅力ですね。

二居に向いた家具のセレクト
編:二居の場合、本宅と分居で家具を変えて変化を愉しむということもできますね。
並:そうですね。分居のほうは非日常を愉しむというか、オブジェ的な照明をおいたり、間接照明を多用したりすることで、空間を印象的なものにするのもいいですね。椅子も凝ったデザインのものでも北欧の椅子は座り心地がいいものが多いんですよ。別荘用に家具を買っていただいたお客さまが「座り心地がいい」からと、自宅に持って帰られた方もいたくらいです。


編:それらの家具が一堂に会しているショップはどのような構成ですか?

並:一階は照明とインテリア小物。二階がテーブルや椅子の展示になっています。
編:都内には各ブランドのコンセプトショールームがありますが、これだけ一流の家具ブランドが一度に見られるところはなかなかないですね。駐車場もたっぷりありますから、クルマで気軽にこられるのもいい!都内だと駐車場代がバカにならないですし。
並:はい。しかも照明とテーブル、椅子と違う組み合わせをこれだけのバリエーションで確認いただけるところはなかなかないと思います。例えば、セブンチェアは、ノーマル・フロントパディング・フルパディングと、実際に座って比較していただけます。

並:あと、週末にインテリアコーディネータによる無料のインテリア相談会をやっているんですが、これが好評で移住や二居に限らずですが家具をトータルで揃えたいとお考えの方はぜひ利用していただけたらと思います。

世界標準の家づくり
編:せっかくなので、家づくりについてもお伺いしたいのですが、Timberyardさんの手掛けられる家は、そうした北欧の家具や照明が似合うスタイルなんでしょうか?
並:(表面的に)北欧の家具にあわせてつくるというより、「ホンモノの素材を使ってつくる家」がTimberyardの家だといえます。床も無垢材ですし、壁にはビニルクロスは使わず、塗り壁や塗装で仕上げます。そのほうが窓からの光の陰翳がきれいにでるんですね。建具も既製品でなく造作でひとつひとつデザインしてつくります。
編:Timberyardの家というと大空間のイメージがあるんですが、構造はなにか特殊な工法を採用されているんですか?
並:集成材と金物でつくるSE工法を採用しています。柱間で8M、最大で14Mまでスパンを飛ばすことができるシステムです。もちろん一棟一棟許容応力度計算して耐震等級3を実現しています。大きな空間にできれば、家族構成にあわせて間仕切りを変えて対応することもできます。
編:温熱的にはどうですか?昨今はそこを気にされる方も多いので。
並:数値でいうと断熱等級は6を標準として、C値は0.5を目安にしています。当たり前にこのレベルで建てているので、前面に数値を掲げることはしていないんです。
断熱材はドイツのGUTEX社のECOボードという木質系の断熱材を採用しています。調湿や吸音効果にも優れていて、単純に熱を遮断するというだけでなく、蓄熱性…熱の伝わるスピードも考慮しての採用です。
GUTEX社は、ドイツ国内で木繊維断熱材のシェアNo.1を誇る世界ではじめて「乾式工法」による木繊維断熱材の製造に成功した1920年創業の老舗メーカーなんです。この断熱材を充填と外張りのダブル断熱にすることで高い断熱性能を実現しています。
編:Timberyardさんの家というと、洗練されたデザインに目が行きがちですが、家の性能も快適・安全・健康に配慮し時代の要求にしっかりと応えたものになっているんですね。意外と言ったら怒られそうですが、トップクラスの性能も有していてビックリしました。
並:性能の話はあまり前面に押し出してはいないんですが、実はそうなんですよ(笑)。性能もですが、スケルトン(駆体)としては長持ちするものにして、インフィル(家具)で家族や生活スタイルの変化に対応させていく、世界標準な考え方で家づくりをしているのがTimberyardなんです。
Timberyardで心地よい(cozy)時間を愉しむ。


編:今年になってカフェもリニューアルされ内容も北欧家具でコーディネイトされましたし、ショップで家具や照明を見て、ギャラリーで空間として体感して、カフェで北欧家具に囲まれてランチする週末なんて素敵ですね。
並:新しいレストランHYDE&SEEKは空間もそうですが、料理がとにかくおいしいのでぜひ一度足を運んでいただけたらと思っています。
編:さきほどランチをいただきましたが、本当においしかったです。本日は、貴重な時間をいただきありがとうございました。
Timberyardについて
店名 | Timberyard (株)コージーライフ |
代表 | 並木 浩 |
住所 | 〒〒261-0002 千葉県千葉市美浜区新港117 |
ウェブサイト | |
電話 | 043-242-1980(SHOP) |
主な取扱ブランド | FRITZ HANSEN CARL HANSEN&SUN ARTEK LOUIS POULSEN 他 |
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